好きっぽい★
この人って、噂話とか大好きなんだよね。
絶対この人にだけは言いたくない。
そう思っていたその時。
「ナギがツッチーにキスされたんですよ!」
――ゴンッ
あたしはまたテーブルで頭をぶつけた。
そして「この口か、この口か!」って今度は口に出しながら、ケイちゃんの頬を左右にひっぱった。
ホント油断ならない……。
ケイちゃんには秘密にしておきたいことは絶対話さないでおこう。
そう心に誓った。
「マジで? ツッチーってナギのこと好きなの?」
大野先輩が目をキラキラさせてはしゃいでいる。
ああ……。
これで明日には、サークル内の噂になってんだろうな。
話に尾びれがたくさんくっついて。
「違いますよ。そんなんじゃないんです! ツッチー酔っ払ってただけなんですよ!」
もうこうなったら、ヘンに隠さない方がいい。
そう思ったあたしは、大野先輩とカジ君にも昨日の出来事を簡単に説明した。
寝ている部屋に誰かが入ってきて、キスされたってことを。
「ふーん。でも、それ……ツッチーじゃないと思うよ?」
ふいに頭上から声がして、みんなが一斉にそちらを向く。
絶対この人にだけは言いたくない。
そう思っていたその時。
「ナギがツッチーにキスされたんですよ!」
――ゴンッ
あたしはまたテーブルで頭をぶつけた。
そして「この口か、この口か!」って今度は口に出しながら、ケイちゃんの頬を左右にひっぱった。
ホント油断ならない……。
ケイちゃんには秘密にしておきたいことは絶対話さないでおこう。
そう心に誓った。
「マジで? ツッチーってナギのこと好きなの?」
大野先輩が目をキラキラさせてはしゃいでいる。
ああ……。
これで明日には、サークル内の噂になってんだろうな。
話に尾びれがたくさんくっついて。
「違いますよ。そんなんじゃないんです! ツッチー酔っ払ってただけなんですよ!」
もうこうなったら、ヘンに隠さない方がいい。
そう思ったあたしは、大野先輩とカジ君にも昨日の出来事を簡単に説明した。
寝ている部屋に誰かが入ってきて、キスされたってことを。
「ふーん。でも、それ……ツッチーじゃないと思うよ?」
ふいに頭上から声がして、みんなが一斉にそちらを向く。