好きっぽい★
「そのタオルケットを取った人物っていうのが、ナギにキスしたってことですね?」
みんながその言葉を噛み締めて沈黙していた。
「ってことは結局誰かわかんねぇじゃん」
大野先輩の声が沈黙を破った。
「だな。フリだしに戻った感じ」
カジ君もポツンと呟く。
「んー……じゃさ」
腕を組んで考え込んでいたケイちゃんがこんな提案をしてきた。
「もう一度、カジ君の家に行くっていうのはどうでしょ?」
「へ?」
みんなが一斉にケイちゃんに目を向ける。
「ほらっ。現場検証っていうんですか? その場に行けば、何かわかるかもしれないじゃないですか!」
「なるほど。それいいかも」
ミサコ先輩もニコニコ笑ってる……。
「おお。それいいねー!!」
大野先輩も乗り気だし、カジ君もちょっと楽しそうだ。
あたしひとり、その様子を冷静に見ていた。
な……なんか、この人ら。
絶対面白がってるよね。
まさに探偵気取り?
あたしにとってはキスされたことが一大事だっていうのに。
そんなことどうでもいいって感じ。
とにかく、退屈なこの夏休みに……
あたしの不思議な体験は、みんなの興味をそそってしまったようだった。
みんながその言葉を噛み締めて沈黙していた。
「ってことは結局誰かわかんねぇじゃん」
大野先輩の声が沈黙を破った。
「だな。フリだしに戻った感じ」
カジ君もポツンと呟く。
「んー……じゃさ」
腕を組んで考え込んでいたケイちゃんがこんな提案をしてきた。
「もう一度、カジ君の家に行くっていうのはどうでしょ?」
「へ?」
みんなが一斉にケイちゃんに目を向ける。
「ほらっ。現場検証っていうんですか? その場に行けば、何かわかるかもしれないじゃないですか!」
「なるほど。それいいかも」
ミサコ先輩もニコニコ笑ってる……。
「おお。それいいねー!!」
大野先輩も乗り気だし、カジ君もちょっと楽しそうだ。
あたしひとり、その様子を冷静に見ていた。
な……なんか、この人ら。
絶対面白がってるよね。
まさに探偵気取り?
あたしにとってはキスされたことが一大事だっていうのに。
そんなことどうでもいいって感じ。
とにかく、退屈なこの夏休みに……
あたしの不思議な体験は、みんなの興味をそそってしまったようだった。