好きっぽい★
――ぐううううう

その時、静かな部屋に奇妙な音が鳴り響いた。



「あー。オレ、腹減ったー」


大野先輩が能天気に呟いてお腹をさすっている。


「オレも飯まだなんだ。夜食でも作るか?」


カジ君の言葉に、みんなで同意した。




「大野、お前も手伝えよ」と言って、カジ君は部屋を出て行った。


「じゃ、キミ達は推理でもしてなさい」


そう言い残して、大野先輩も行ってしまった。



部屋に残されたのは、あたしとケイちゃんと……それからにゃんこ。


「推理って言ってもなぁ……」


ケイちゃんはキョロキョロと部屋を見渡す。


「てがかりは何もないし……」


そう呟くあたしに、「んー。例えばさ……」とケイちゃんは話し出した。


「誰かがウソをついてる可能性はないのかな?」

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