好きっぽい★
お兄さんと別れて、またカジ君の部屋に戻ったあたし達。
衝撃の事実に呆然としていると、夜食の用意ができたから……とカジ君に呼ばれた。
通されたのは、台所の隣の居間。
普段は家族でここで食事してるらしい。
テレビが置いてあったりして、一家団欒のスペースって感じがして、なんだか安心できた。
座卓の上にはカジ君が作ったというチャーハンが置かれていた。
「おいしー!」
一口食べたケイちゃんが叫んだ。
たしかにカジ君が作ったチャーハンは結構おいしかった。
でも、ケイちゃんみたいに手放しで喜べない。
あたしの頭の中にはさっきのお兄さんの言葉がずっとひっかかっていたから。
あたし、ほんとに幽霊にキスされちゃったのかな。
ぼんやりそんなことを考えていると
「ナギ? 大丈夫?」
カジ君があたしの顔を覗き込んでいた。
「あ、うん。大丈夫」
慌ててバクバクと頬張った。
「う……こほっ」
ヘンな器官に入っちゃった。
真っ赤な顔してむせていると、カジ君がクスクス笑いながら、麦茶の入ったグラスを差し出してくれた。
「んな、慌てなくていいっつーの」
衝撃の事実に呆然としていると、夜食の用意ができたから……とカジ君に呼ばれた。
通されたのは、台所の隣の居間。
普段は家族でここで食事してるらしい。
テレビが置いてあったりして、一家団欒のスペースって感じがして、なんだか安心できた。
座卓の上にはカジ君が作ったというチャーハンが置かれていた。
「おいしー!」
一口食べたケイちゃんが叫んだ。
たしかにカジ君が作ったチャーハンは結構おいしかった。
でも、ケイちゃんみたいに手放しで喜べない。
あたしの頭の中にはさっきのお兄さんの言葉がずっとひっかかっていたから。
あたし、ほんとに幽霊にキスされちゃったのかな。
ぼんやりそんなことを考えていると
「ナギ? 大丈夫?」
カジ君があたしの顔を覗き込んでいた。
「あ、うん。大丈夫」
慌ててバクバクと頬張った。
「う……こほっ」
ヘンな器官に入っちゃった。
真っ赤な顔してむせていると、カジ君がクスクス笑いながら、麦茶の入ったグラスを差し出してくれた。
「んな、慌てなくていいっつーの」