好きっぽい★
あたし達はその音の鳴る方へ視線を向けた。
それはとなりの部屋のものだった。
襖を開けているため、あたし達のいるところからは、となりの部屋の様子が良く見えた。
その部屋には仏壇が置かれている。
あたしは、まだ鳴り続けている柱時計の方へ目をやった。
そして……
「あ……」
ケイちゃんとあたし、二人同時に息を飲んだ。
柱時計の横の壁には、写真がいくつか掛かっていた。
遺影っていうのかな、胸から上のポートレイト。
すごく年代を感じさせるものもあって、多分、先祖代々の写真なんだと思う。
その中の一つに、見覚えのある顔があった。
背筋が凍りつくってこういうことを言うんだと思う。
写真の中でにっこり微笑んでいる人物……
それはついさっきあたし達が見た顔だったから。
カジ君とは対照的な切れ長の目……
間違いない。
それは、カジ君のお兄さんだった。
それはとなりの部屋のものだった。
襖を開けているため、あたし達のいるところからは、となりの部屋の様子が良く見えた。
その部屋には仏壇が置かれている。
あたしは、まだ鳴り続けている柱時計の方へ目をやった。
そして……
「あ……」
ケイちゃんとあたし、二人同時に息を飲んだ。
柱時計の横の壁には、写真がいくつか掛かっていた。
遺影っていうのかな、胸から上のポートレイト。
すごく年代を感じさせるものもあって、多分、先祖代々の写真なんだと思う。
その中の一つに、見覚えのある顔があった。
背筋が凍りつくってこういうことを言うんだと思う。
写真の中でにっこり微笑んでいる人物……
それはついさっきあたし達が見た顔だったから。
カジ君とは対照的な切れ長の目……
間違いない。
それは、カジ君のお兄さんだった。