好きっぽい★
――ポンッ
その時、ふいに頭に誰かの手が乗った。
顔を上げると、カジ君がにっこり微笑んでくれた。
「カジくーん」
涙目で訴えると、
「怖い?」
誰にも聞こえないように、カジ君がそっと耳打ちしてきた。
あたしは慌ててブンブンと首を横に振る。
怖がってるなんて知られちゃダメなんだもん。
会員規約は……
“オカルトをこよなく愛すること”だから。
「怖くないです!」
できるだけ平気そうな顔を作ってそう言ってみた。
カジ君はクスって笑うと。
「じゃ、こんなの必要ないかもしれないけど……」
と言いながら、被っていたキャップを脱いであたしの頭にかぶせた。
「ナギだけ特別な。これ、お守りだから」
――特別
その言葉に胸がキュンってなった。
カジ君知ってる?
女の子は“特別”って言葉に一番弱いんだよ?
その時、ふいに頭に誰かの手が乗った。
顔を上げると、カジ君がにっこり微笑んでくれた。
「カジくーん」
涙目で訴えると、
「怖い?」
誰にも聞こえないように、カジ君がそっと耳打ちしてきた。
あたしは慌ててブンブンと首を横に振る。
怖がってるなんて知られちゃダメなんだもん。
会員規約は……
“オカルトをこよなく愛すること”だから。
「怖くないです!」
できるだけ平気そうな顔を作ってそう言ってみた。
カジ君はクスって笑うと。
「じゃ、こんなの必要ないかもしれないけど……」
と言いながら、被っていたキャップを脱いであたしの頭にかぶせた。
「ナギだけ特別な。これ、お守りだから」
――特別
その言葉に胸がキュンってなった。
カジ君知ってる?
女の子は“特別”って言葉に一番弱いんだよ?