続・生きる。
それからも少し女の子が寄ってきたけど
私が強くいったり、みんながいってくれたりで
そのうちいつも通りの日常に戻った。
「由茉、そろそろ行くぞ。」
「はーい。」
私と湊は久しぶりに美波のところへきた。
近況報告って感じでね。
「美波、またくるね。」
私は美波のお墓を後にした。
「やっぱり美波のところにくると
何回も思い出すな~。」
「いいじゃん、忘れない方が。」
湊は言った。
「そうなんだけどね。
泣きそうになる。」
美波の前ではなるべく笑っていたいから。
「それは俺も一緒。
でもそれでもいいんじゃねーの。
今でもどこかで美波は生きてるんじゃないか、
そう思うこともあるけど、ここにくると
本当に美波は死んだんだなって思い知らされる。
楽しかった思い出とか出てくるしな。
なんで美波だったんだろうとか
助かる道はなかったのかとか
そんなことを考えるよ。」
「…やっぱり美波にはそばにいてほしかった?」
「…ごめん、そういう意味じゃない。
きっと、美波が生きてたら…健康だったら
俺は今でも美波と一緒にいたかもしんないけど…
そばにいてほしくないってわけじゃねーし
美波が死んでよかったなんて思ったこともねーし
生きててほしかったって思うけど…
今もし美波が目の前に現れたとしても
俺は由茉を選ぶよ。今俺が好きなのは由茉。
だから不安になるなよ。」