続・生きる。



「由茉、おいで。」


「うん。」


私たちは一緒に総長室へ入った。


「湊、ほんとにありがとね。

もうみんなにも感謝しきれないよ。」


「由茉が普段からみんなを大切にしてるから。

だからみんなからの恩返し。

いつもありがとな、由茉。」


「そんなの、こっちのセリフだよ。

みんなが大切にしてくれるから…

私も大切にしてるだけだよ。

みんなにもらってばっかで…」


「その言葉で十分嬉しい。

総長として。みんなを大切に思ってくれてて。

無理矢理だったけど、由茉を姫にしたこと

後悔してねーからな。

由茉でよかった。ありがとな。」


「こちらこそ。ありがとう。」


そう言って湊は私にキスをした。


< 112 / 953 >

この作品をシェア

pagetop