続・生きる。


それからあたしたちは甘い時間を過ごした。



初めてだった私は甘い痛みさえも幸せを感じた。


ー…



「由茉、体平気?」


「ん、大丈夫。」


「由茉必死で可愛かった。」


「…湊は余裕だったもんね…」


「そんなことねーよ。

俺も初めてだし。

心臓ばっくばくだった。」


「え、初めてなの?」


「まぁな。」


「そっか。…嬉しいや。」


「笑ってんな。」


湊は少し不貞腐れながらそう言った。


「でも颯のおかげだな。」


「なんで颯?」


「これ。颯からのプレゼント。」


「なっ!…ばか。」


「おかげで由茉の初めてもらえたし。」


「湊の初めてもね。」


「先シャワー浴びてくるな。」


湊はそう言ってシャワールームへ消えた。


さっきまでの事を考えてたら恥ずかしくなった。


湊が出たあとシャワーを浴び、制服を着て

湊の横へ座った。

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