続・生きる。
第十章
月日は流れ、今日から7月。
まだ梅雨は明けていないけど…
なんだかやっぱり元気になるのが夏。
「由茉」
「なに?」
朝食タイムに晴輝が話しかけてきた。
一輝さんは今週ずっと夜勤らしく、
さっき帰って来てすぐに寝た。
「今日夜飯いこう。」
「えー、晴輝とじゃバイクじゃん。」
「いや、歩き。」
「えー!もっとやだ!」
「もう決定事項。」
「なんでまた急に。」
「これ。春に福引きで当てた。」
それは焼き肉チェーン店食べ放題無料券
アルコールのみ放題付きだった。
「あーだから歩きね。
焼き肉か、まあいいけどね。
ってか彼女と行かないの?」
「それ期限が今日まで。
彼女は用事があるから由茉。」
「なるほど。
まあいいよ。今日はまっすぐ帰ってくる。」
「おう。」
「あ、湊きた。
いってきまーす。」
私は夜晴輝と約束をして家を出た。