続・生きる。


そして私たちは焼き肉をたっぷり食べて

お店を出た。

兄、晴輝はお酒を飲んだわりにはしっかりしてる。


「俺はふらふらしたりしねーけど

感情的にはなりやすいかも。」


なんてさっきいってた。


「夜風が気持ちいいな~。」


…晴輝じゃないみたいだ…。


感情的どころかなんだか優しい…。


「晴輝、優しいね。」


「俺はいつでも優しいけど?」


…一輝みたいだ…。


お店を出て数分、家まで10分くらいの距離の公園から

女の子の罵声?怒鳴り声?みたいなような、

怒った声が聞こえてきた。


「んー?なんだ?」


晴輝にも聞こえたようだった。


私は目を凝らしてよく見たら

女の子と言い合いをしているのは颯だった。
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