続・生きる。


「…あなた颯のなんなの…」


ほら、女の子勘違いしちゃったじゃん…。


「私は颯のとも「急に颯が冷たくなったのも

あなたのせいなんでしょ!!」


…なんでそうなる…。


「人の話最後まで聞いてくれない?

しかも近所迷惑だけど。」


「美海、この子は関係ないから。」


「じゃあなんで急に冷たくなったの!?」


「それは、美海が俺のこと本気だって気づいたから。

俺そういうの困るから。」


「ねぇ…また前みたいに優しくしてよ…。」


「…あのさ、好きになったのは仕方ないけど

颯に本気なら身を引いたら?

颯困ってるじゃん。

そうやって叶わぬ恋追いかけてるより

新しい恋追いかけた方がいいと思う。」


私は口を挟んだ。


「由茉、いいから。

俺にもう会いに来ないで。

…由茉、帰るよ。

こんな時間に一人でなにしてんの。」


「え、でもあの子は…」


「いいの。俺にとって由茉の方が大事。

はい、後ろのって。」


「待って!!

なんでその子なの…

私には後ろのせてくれなかったのに…」


「はぁー…女の子はみんな乗せない。

この子は特別なの。

女の子だからとかそういうのじゃないの。

もういいでしょ?じゃーね。」


颯はそういうと私をのせてバイクを走らせた。


< 141 / 953 >

この作品をシェア

pagetop