続・生きる。



でもバイクは違う公園にとまった。


「ごめん、由茉んちどこ?

ってかここはどこ?」


「颯…なにしてんの…」


「いや、適当に走っちゃって。」


「……。

喉乾いたから飲み物買ってくる。

座ってて。」


私はすぐそこの自販機で飲み物を買った。


「全く、颯女の子のことちゃんとしなよ。

いつか刺されるよ?」


「わかってるけどさー

断れないんだよねー。」


「さっきみたいな子、初めてじゃないでしょ?」


「まあね。でもみんな諦め早いし

あんなしつこいのは初めてかも。」


「いつから?」


「え?」


「付きまとわれてるんじゃないの?」


「1ヶ月くらい前からかな。

由茉の誕生日にオルゴールあげたじゃん。

あれ受け取りにいったの俺でさ。

そこをあの子に見られたの。

誰にあげるのってしつこくて。

で、切った。」


「うわー、最低。」


「ほんと、最低だよな。

でも俺恋愛とか無理だし。興味ない。

女の子と遊んでる方が楽しい。」


「虚しくなんないの?」


「どーかな。考えたことない。

でも湊と由茉見てると

真面目に恋愛して、

幸せになるやつもいるんだなって思うけどね。

湊は前美波のことでぼろぼろになってたし、

爽だって女関係で揉めたわけだし。

そういうの見てると余計に振り回されたくないなって。

自分をコントロール出来なくなるのが怖い。」
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