続・生きる。
それを言って一輝さんは帰っていった。
「…悪いな、俺のせいで。」
俺はみんなに謝った。
なにもできない自分が惨めだった。
「俺総長失格だな…」
先代に如月を潰すとまで言わせる俺は
本当にくそだと思った。
「で、どうすんだよ。」
いきなり爽が口を開いた。
「落ち込んでたって話は進まねーだろ。
お前はどうしたいんだよ。」
「俺は…由茉に戻ってきてもらいたい。」
「だったら何をすんだよ。」
「由美さんを…説得させる。
追い返す。」
「…決まりだな。」
「だけどそんなことしたら敵が増えるぞ。
いいのかよ。
もう情報も流してもらえなくなる。」
俺はみんなに聞いた。
「総長が決めたことだろ。
姫を守るのが俺らの仕事だろ。」
「そう…だな。」
「話がついたら一輝さんのところに行こう。」
「決まりだな。」