続・生きる。
翌日ー
俺らは由美さんに話すことにした。
俺らは下で由美さんを待つことにした。
もう幹部室へあげることはないから。
「あれー?なんでみんなここにいるの?
上行かないの?
爽、今日はミルクティお願いね!
ほらほら、下っ端君たち、どいてよ。」
「由美さん、もうここへは来ないでください。」
俺はついに言った。
「は?」
「だから、ここには来ないでください。
俺ら情報いりませんから。」
「いやいや、なに言ってるかわかってる?
あたしらに潰されたいの?」
「俺らはそんな簡単に潰れません。
由美さんがいると迷惑です。
俺大事な女いるんで、
由美さんとは付き合えません。
由美さんがいると俺
好きな子と一緒にいれないし
このままだと俺ら本当に潰れちゃうんで。
それは困るんです。」
「…本気で言ってんの?」
「本気です。」
「あたしにそんなこと言ったら
一輝に怒られるよ?いいの?」
「もうすでに怒られました。
由美さんがここに出入りしてるんで。
一輝さん、めっちゃ怒ってました。
それで俺らも目が覚めたんです。」
由美さんの顔が赤くなっていく。
「とにかく、ここにはもう来ないでください。
俺は絶対に付き合いません。
情報も結構です。」
「…結局一輝も湊もあの子のことが大事なのね。」
「はい。」
「わかったわ。身を引く。
本音が聞けてよかったわ。
ずっとあたしのご機嫌とってた態度が
いちばん気にくわなかったの。
一輝も湊もあの子のことになると必死になる。
そんなあの子がちょっと羨ましいわ。
…はい、これ。
あなたたちの知りたかった情報。
悪かったわね、今まで。
また情報が入ったときは伝えるわ。
もうしつこく会ったりしないから安心してね。
あくまでも連帯としてだから。
じゃーね。」
由美さんはあまりにもあっさり帰っていった。