続・生きる。
「じゃあ次は文化祭の出し物だな。
実行委員出てきて決めて。」
どこまでもなげやりな担任だ。
「じゃあなにやる?」
実行委員も適当だな。
「カフェとかやりたーい」
元気な明るめな女の子が
いきなり純のやりたくないカフェを言った。
「は?カフェとか絶対むり!めんど!」
案の定純がすぐに反対した。
「お化け屋敷とかは?」
「やだ。去年やったし。」
今度は颯が反対した。
「じゃあどうするー」
と適当な委員が言う。
「普通になんか売ればいいんじゃん?」
と哉斗が言う。
「焼き鳥は?」
「やだ。焼くのだるい。匂いつきそうだし」
とまた純が反対した。
「蒼井、反対ばっかしてねーで意見出せ。」
担任が口をだした。珍しい。
「なんかわたあめとかポップコーンとかは?」
私が言った。
「はは、わたあめとか由茉ちゃんっぽい!」
哉斗が言った。
「機械ねーだろ。」
と純がまた反対。
「そこは爽に任せるよ。」
「えー俺?」
「爽ならなんとかなるでしょ。」
「まあできないことはないけど…」
「純、どうなの。」
「由茉には敵いません。」
私たちは委員を無視して
遠い席なのに勝手に話を進めていく。
「他に反対は?」
誰もなにも言わない。
「実行委員、どうすんの。」
颯が聞いた。
「あぁ、じゃあわたあめでいいの?
ポップコーンなの?」
実行委員がきいた。
「爽、どっちの方が都合いい?」
「ポップコーンなら早いな。」
「じゃあポップコーン。」
私がそういうと
「ポップコーン、反対は?」
誰もなにも言わない。
「じゃあ決まり~。
味は?」
「ベタに塩でいいと思う。」
純が言った。
甘いの嫌いだもんね。
「えー絶対キャラメル。
俺キャラメルじゃなきゃやんなーい。」
出たよ、哉斗のわがまま。
結局純は負けてキャラメルになった。