続・生きる。



それから着々と準備が始まった。


そして2学期2週目は日直だ。


2年のときは出席番号順で

ずっと哉斗だったし

3年なってからは席のとなりとペアだから

颯とずっと一緒だった。


如月の人たちと莉桜以外の人と話すことが

滅多にない私は緊張していた。


「私今日日直だから先行ってて。」


私はそういうと黙々と掃除をした。


「三浦さん、俺ごみ捨ててくるね。」


「あ、うん。お願い。」


ふう、あとは机を拭くだけだ。


私の学校は隣同士で1つの

長い机を使っている。


机と椅子は床に固定されていて

窓側は壁にぴったりくっついていて

少し拭きづらい。


私が窓側の机を上半身倒して拭いていると

高杉くんが戻ってきた。


「三浦さん、パンツ見えそうだけど。」


「え!うそ!

み、見た?」


「見てないよ。見えそうで見えないって感じ。」


「そっか、ならよかった。」


「顔真っ赤。」


そういって顔を覗きこんできた。


「近いよっ!」


「はは、ごめんごめん。」


高杉くんはすぐに離れてくれた。


さわやかに笑う高杉くんは

モテるんだろうなぁなんて思った。

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