続・生きる。


そして最後の文化祭も終わった。


私たちは一輝と晴輝を見送りに来た。


「湊、進展があったから

また連絡するな。」


「…わかりました。

今日は来てくれてありがとうございました。」


一輝と晴輝は帰っていった。


「湊、進展ってなに?」


私は気になったことを聞いた。


「内緒。」


…そうですか。


まあいいや。どうせ教えてくれないし。


私たちは片付けもせず資料室へ逃げた。



「今年の後夜祭は誰来るの?」


純に聞いた。

「俺は全然知らないやつ。

○○○ってやつ。知ってる?」


「知らないや。」


「今年の後夜祭は微妙。」


「じゃあ帰っちゃうか。」


そういう哉斗の意見に私たちは賛成し

みんなで帰ることにした。


溜まり場へ戻ると

秀も雄もいた。


「二人もサボりか。」


颯が言った。


「はい。片付けは任せました。」


秀は笑っていった。


< 292 / 953 >

この作品をシェア

pagetop