続・生きる。

由美さんが向かう先には

厳つい3人が立っていた。


うー…怖い…

暴走族なんだから当たり前なんだけどさ…

みんながっちりしてていかにもって感じで

今の如月とは違う雰囲気だった。


「よう、久しぶりだな。」


「湊さん、お久し振りです。」


湊に敬語ってことは下?

ん?でも今の代の如月の子達は来てないし…

誰?


「由茉、紹介する。

左から直樹、大雅、蓮だ。

この3人はそれぞれ族の総長をしている。

直樹は暁

大雅は白兜

蓮は蘭

どこも近いけどな。

一輝さんがまとめた中の一部だ。

つまり俺らの傘下。味方だ。

こいつらをまとめてるのが由美さん、

一輝さんの代から世話になってる。

この4人は信用していい。


…こいつ、由茉。姫で俺の彼女な。

ついでにいうと、一輝さんと晴輝さんの妹。」


湊が紹介してくれた。


「あ、三浦由茉です。

よろしくお願いします。」


私は頭を下げた。


「こちらこそ、よろしくお願いします。

由茉さん。

俺らは由茉さんより下です。

頭を下げるような相手ではないですよ。

俺は直樹です。」


「俺は大雅です。

ちなみに同い年です。

よろしくお願いします。」


「蓮です。俺らのことは呼び捨てでかまいません。

よろしくお願いします。」


3人も私に挨拶してくれた。


「湊さん、彼女めっちゃ可愛いですね。」

「しかもいい目してます。」

「こんな子が姫なんて如月はいいですね。」


社交辞令なお世辞をのべる3人…


それに対して湊は

「まあな。」

と一言だけ。


「あ、湊。

一輝さんと晴輝さん来たぞ。」


爽がそういうと湊は4人に別れを告げ

二人のところへ向かった。


< 304 / 953 >

この作品をシェア

pagetop