続・生きる。
「由茉?」
私が立ち止まったのを
不審に思った湊が声かけてきた。
「ちょっと待って……
え……待って……」
もはや意味不明だった。
「由茉、落ち着け。
とりあえず紹介するから。
こっちが初代副総長。
そんで、俺の父親だ。」
「えぇぇぇぇぇ!?
副総長がお父さん!?」
「始めまして、由茉さん。
いつも湊と君のお父さんから
話は聞いてるよ。
私は湊の父親の慎一(しんいち)です。
よろしくね。」
「あ、はい。
三浦由茉です。
湊さんにはいつもお世話になっています。
よろしくお願いします。」
「で、由茉。
隣の方が初代総長の輝(あきら)さん
その隣のかたが初代姫の由子(ゆうこ)さんだ。」
「ええぇぇぇぇ!?
ちょっと待って、初代総長!?
え、どういうこと!?」
頭がおいつかない……
初代副総長が湊のお父さんで、
初代総長が私のお父さんで……
初代姫が私のお母さんだったなんて……
「はははは、やっぱ由茉の方がびっくりしたな。」
笑いながら入ってくる一輝と晴輝。
「ちょっと、聞いてないんだけど!」
「だって言ってねーもん。」
当然かのように答える晴輝。
「由茉、ちゃんと言わないと
こいつら全然わかってねーよ。」
そう、そこには意味不明って顔をした
今の如月幹部たちがいた。