続・生きる。


プルルル

『もしもし?』


「出るの早いね。

あのね、湊の家泊まりに行ってもいい?」


『いいよ。ちょっと湊に変わって。』


「湊、かわってって。」


私は湊にスマホを渡した。


「はい、湊です。


…はい。

はい。わかりました。


…それは無理かもですね。

はは、じゃあ失礼します。」


湊は笑って電話を切った。


「なんだって?」


「変なことすんなって。

だから無理っていっといた。

でも泊まるのはいいってさ。」


そう言って私にスマホを返し

ヘルメットをかぶせた。


「行くぞ、掴まってろ。」


私はそのまま湊の家に向かった。
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