続・生きる。
…何回来てもやっぱり大きな家…。
もはや橘邸だよね、これ…。
「「「おかえりなさいませ。」」」
………。
「お邪魔します…。」
「由茉、そんな固くならなくていい。」
「そんなの無理だよ。」
私は湊と部屋まで行った。
「柳、由茉の下着と服とパジャマ
用意させろ。」
「かしこまりました。」
そして私たちは部屋へ入った。
「ご両親は?」
「仕事でアメリカ。由茉んちと一緒。」
「あぁ、そっか。」
あの人たち提携結んでるんだっけ。
「由茉の親父さんがまさか輝さんだったとはな。
そりゃ由茉の情報出てこないわけだな。」
「私なんにも知らなかったからね。
最初爽に、お前何者だって言われた時だって
普通の一般庶民だけどって自信もって答えてたし。」
コンコン…「失礼します。」
柳さんが入ってきた。
「お飲み物をお持ちしました。
それと、こちら由茉様の物です。」
「下がっていい。
もうこの部屋には誰もいれるな。
なにかあったら内線で。」
「かしこまりました。
おやすみなさいませ。」
柳さんはそういうとドアを閉めた。