続・生きる。


「もういいの?」


爽が聞いてきた。


「うん。言いたいこと言えた。」


私がそういうとみんなも手を合わせた。


そして最後に


「また来るな、美波。」


湊が愛しそうに言う。


それを見て私はやっぱり妬いてしまう。


でも、不安にはならない。

この前言ってくれたもんね。

由茉だからって。


私は美波の代わりにはなれないけど

私は美波の代わりにいるわけじゃないから。

それがわかった私はまた強くなったよ。


私たちは美波のところをあとにし、

また溜まり場へと戻った。

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