続・生きる。
「俺さ、由茉を姫にして後悔したときもあった。
危険な目に遭わせるのになって。
俺の勝手で姫にして……後悔した。
でも由茉がさっき姫になってよかったって
居場所をくれてありがとうって言ってて
俺すげー安心した。
由茉がいたから俺ら強くなった。
如月は強くなったんだ。ありがとな。」
「………私はなにもしてないよ。」
「いてくれるだけでよかったんだ。
由茉は姫なのに全く気取ってなくて
みんなと並んでいたいって。
前にいようともせず、後ろにいようともせず
みんなと一緒の立場にいようって。
そういうところがみんなを一層強くした。
姫にしたのが由茉でよかった。」
「こちらこそありがとう。
湊が姫にしてくれたから
私は強くなれたんだよ。
湊のおかげ。ね、美波。」
私は海にも話しかけた。