続・生きる。


「……姫にして、近くにいる間に

俺はどんどん由茉に惹かれた。

何をするにも一生懸命で、楽しんでて

俺らいつも適当だったから

由茉と一緒にいて

人生こんな楽しいのかって思えたんだ。

由茉は俺の光だ。

これからは由茉のために生きていきたい。

由茉はこれまで美波のためって言ってたけど

その少しでもいいから

俺のためにも生きてほしい。

俺のために俺のそばにいてほしい。

俺、由茉の作ったケーキなら

いつか食べられる気がするから。

………だからさ、俺と結婚しよ。


大学でて立派に稼げるようになったら

俺と結婚してほしい。」


そう言って湊は私に指輪を差し出した。

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