続・生きる。


私たちは玄関に出た。


そしてすぐ玄関の前にリムジンが泊まった。


………リムジン初めて見た…。


「「「お帰りなさいませ。」」」


お手伝いさんたちが頭を下げていく。


「おかえり、父さん。」


「あぁ、ただいま、湊。」


「ご無沙汰しております。三浦由茉です。」


「あぁ、由茉さん。久しぶりだね。

そんな固くならなくていいよ。

湊から聞いたよ。娘になるんだ。

お義父さん…とは呼べないだろうし、

名前でいいよ。これからよろしくね。」


「はい、では慎一さん。

こちらこそよろしくお願いします。」


「父さん、とりあえず中へ入ろう。

母さん待ってる。」


「そうだな。」


「……ねぇ、お母さんいたの?

私、挨拶してないんだけど…。」


「大丈夫だよ。」


……でもねぇ…。


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