続・生きる。



「美月ね、男に興味ないの。

颯と一緒。

でも颯のことは気に入ったの。

美月、いい子だよ。」


「…実はさ、一昨日二人で出掛けたんだ。

で、帰りに告白された。」


「………颯はどうしたいの?

信じてみたくないの?」


「女はすぐ離れてくだろ。」


「私は離れていかない。

女だからなんて関係ないよ。

いつも臆病になってたら

幸せになれないよ。

いいじゃん、傷ついても。

傷ついたってみんないるよ。

一回くらい信じてみなよ。

信じてみたいから悩んでるんでしょ?

美月なら大丈夫。颯も大丈夫。

颯はもう美月のこと好きなんでしょ?」


「………由茉は人のことになると鋭いよな。」


「颯、勇気だしなよ。ね?」


「………美月借りるわ。」


「うん、頑張ってね。」


颯はそう言って美月のところへいった。


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