続・生きる。
「美波は私とみんなを繋いでくれた人なの。」
突然由茉が言った。
「私心臓が悪くてずっと入院してたの。
人生諦めてた。友達も作らなかった。
死と隣り合わせだった。
そこに美波が来たの。
美波は私のはじめての友達になった。
美波は私に湊やみんなのことを話してくれた。
美波はどんどん弱くなってった。
私は心臓移植して助かった。
美波は死んだ。
美波は私に湊を託したの。
湊に私のことを伝えてくれって
美波は死ぬ直前まで言ったの。
私は湊に会いに行った。
それで私たちは仲良くなったの。
今日は美波の命日。
必ず6人揃ってくるの。
私たちの大切な友達だから。」
由茉は淡々と喋った。
でも湊くんが由茉の頭を撫でてたから
きっと由茉にとっては辛い記憶なんだろう。