続・生きる。


「爽と愛奈ちゃんは座ってて?

哉斗は運ぶの手伝って!

丁度できたところ。」


「うん!手伝うよ!」


由茉ちゃんの作った料理を並べる。


「あ!俺の好きなだし巻き!」


「うん、哉斗が好きだから

今日はだし巻き玉子にしたよ。」


そうやって笑顔で言う由茉ちゃん。

いちいち俺の好きなもの覚えてて

こうやって作ってくれるところが

すげー好き。


「はい、どーぞ。」


「「「いただきます。」」」


俺ら三人は一斉に食べた。


「どう?」


由茉ちゃんはいつも心配そうに

そうやって聞いてくる。


「旨いに決まってんじゃん!」


俺は即答した。


「俺ら由茉の作ったやつまずいなんて

言ったことないんだから自信もてよ。

しかも唐揚げまたうまくなってるな。」


「唐揚げは哉斗のが目標だからね。」


「あのまぐれのやつ?」

俺が聞くと


「うん!あれすっごく美味しかったもん。」

と笑顔でいってくれる由茉ちゃん。

その笑顔のためならまた作れそうだよ、俺。


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