続・生きる。



「そういえば最初の誕生日は

爽にプレゼント選び手伝ってもらったんだよね。」


「はは、そうだな、懐かしい。」


「そういえば…ピアス、まだある?」


なくしたとかショックだけど。


「まだつけてる。ほら。」


そういって耳を見せてくれた。


耳についてるピアスたちのなかに

私のあげたピアスもついていた。


「ほんとだ、よかった。

捨てられてたら悲しかったよ。」


「俺のことどんだけひどいやつだと思ってんの。」


「はは、ごめんね。

爽は優しいもんね。

………なんか久しぶりにアールグレイ飲みたい。

爽の入れてくれるやつ。

たまにね、あの幹部室に戻りたくなる。

あの頃は毎日みんな一緒だったのに。」


湊も………。


「なんてね。

じゃあ私これから先生のとこ行かなきゃだから

もういくね。バイバイ。」


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