続・生きる。


「………晴輝に降りるなと言われなかったか?」


「晴輝には話した。

私、湊と家に帰るよ。

湊と話したの。お願い。」


「………由茉はそれでいいのか?」


「もう一回信じたい。」


私は一輝にまっすぐ言った。


「わかった。

湊、これが最後のチャンスだからな。

例え誤解でも次は許さない。」


「はい。ありがとうございます。

ずっと由茉のことだけを考えていきます。」


湊が頭を下げた。


「一輝、ありがと。

久しぶりにここで生活できて楽しかったよ。

また遊びに来るね。」


「あぁ、いつでも来いよ。」



私たちは一輝と晴輝に見送られ

自宅へと戻っていった。


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