続・生きる。
「なぁ、由茉。」
湊が後ろから抱き締めてきた。
「わっ、びっくりした。
急に抱きつかないでよ。」
「じゃあ言えばいいの?
抱きつきまーすって。
これ前もあったけど。」
「そういう意味じゃないし!
ってかなに?」
「俺の大学にも来いよ。」
「いいの?」
「うん。来て。
女避けになるし。」
「………なんかでも…一人不安。」
「俺車まで迎え行くし。
いいじゃん。」
「みんな連れてくのはダメなの?」
「あいつらいたら余計女集まるし。
二人がいい。」
「わかったから離れて。」
「なんで?」
「……重い。」
「嘘だな。」
「わかってるんじゃん!」
本当は恥ずかしいって。
「余計離れられない。
久しぶりだし。」
「ご飯作れないよ。」
「今日は外食にしよ。決めた。」
えぇ!?そんなんでいいの?
「今日はデートね。久しぶりに。」
「え!急だね。支度してくる。」
「いい。そのままで可愛い。
早く行こ。」