続・生きる。




そのあとも余興は続き


終盤………



私の手紙朗読。


すでに泣きそうだけど

私は両親の前に立った。


「お父さん、お母さん。

私を生んでくれてありがとう。

きっと私のことでいっぱい苦しんだし

私のことで涙を流したこともあったと思います。

元気な体で生まれなくてごめんなさい。

でも、それでも私は生まれてよかった。

生きることを何回も諦めてごめんなさい。

でも私はいい友達に出会えました。

如月の姫になって、きっとまた心配かけたよね。

それでも反対しないで認めてくれてありがとう。

湊を信じてくれてありがとう。

私は毎日楽しかった。如月が私の居場所だった。

私が刺されたり、殴られたり、記憶をなくしたり…

私は無茶ばかりしていつも心配をかけてたね。

それでも私はみんなといれてよかった。

お父さん、如月を作ってくれてありがとう。

如月がなかったら、きっと私は強くなれなかった。

お父さんのおかげだよ。

生まれて早々死を宣告されて

ずっと病院ばかりの私だったけれど

私は今、心から言えます。

生まれてきてよかったと。

私は今、幸せです。

私はお父さんとお母さんのもとに

心臓の弱い子供として生まれてきて

心からよかったと思っています。

だから、ありがとう。


そして、楽しい時間をありがとう。

由茉より。」



いっぱいごめんね。

でも、いっぱいいっぱいありがとう。

だいすきだよ。


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