続・生きる。



俺らみんなで俺んちに来た。


雄と秀までいる。


「ん……あれ?」


ベッドに寝かせたら由茉が起きた。


「由茉、今医者が来るから寝てろ。

哉斗、加湿器つけろ。」


「はいよ。」



そのあとすぐ医者が来た。



「風邪ですね。疲れが出たのかもしれません。

喉の腫れがあるので、声が出なくなるかもしれません。

熱が高いので辛かったら解熱剤も飲んでください。」



そのあと医者が帰った。



「ふふ、みんながいたら怖いよ。」



そういって弱々しく笑う由茉。



「なんで倒れるまで言わねーんだよ…」


「だって言ったら今日行けなかったでしょ?

みんなに会いたかったから。」



「……だから俺らも読めなかったのかな。

由茉ちゃんの心。

辛いなんて伝わってこなかった。」



「哉斗に元気?って聞かれたとき、

バレたのかと思ったよ。


それより移すと困るしみんな帰りなよ。」



由茉は辛そうにそう言って

俺らを寝室から追い出した。



< 940 / 953 >

この作品をシェア

pagetop