続・生きる。
「由茉?」
「ん、湊。騒がしいね?」
「あー…みんないるんだけど
哉斗以外みんな使えなくて哉斗キレてる。」
「ふふ、いいのに。
誰か呼びなよ。」
「………大丈夫だから。
少し寝ろよ?」
「うん、じゃあ少し寝るね。」
そう言って由茉は目を閉じた。
……………俺、この家にすんでんのに
どこになにがあるのかもわかんねーし
なんにもできねーよな…。
疲れが出たって言ってたよな…。
俺が疲れさせてたんだよな。
朝起きれば飯ができてて…
俺が遅く帰ってきても必ず起きてるし
家も毎日きれいだし
服もタオルもなにもかも言わなくても出てて…
俺、自分のことは自分でやらねーとな。
ここには由茉しかいねーんだから。