伝説の女~元No.1ホスト
私は一人ずつ丁寧に同じ質問をした。
『クラブ名』、『名前(源氏名)』
『好きな女性のタイプ』
『好きな女性の仕草』
『好きな食べ物、嫌いな食べ物』
『将来の夢や目標』
『目指す人物』
『趣味』
の、計8項目。その答えを聞いて、私のノートにチェックを入れていった。
ありきたりな答えから、変わり種、偏屈回答まで様々。
自由に答えてくれてかまわないと言ったものの…インパクト大の回答まで飛び出した。
でかすぎる野望とか、夢とか目標が桁違い…そんな人も多いようで。
私には楽しくて仕方ない。
ある人に同じ質問をした。
『レイズ』と言うクラブで働く、『翔さん』だ。
回答は誰よりもずば抜けた独創性高いセンスを感じる。
そして、カリスマ性を感じさせる神々しいオーラ…なのに気取らない、爽やかな好青年。
私のタイプだった。
数時間続けて、「そろそろランチにしましょう!終わったら続きするからね~。それまで解散」と私は声をかけて早々に会場を後にした。
ランチは軽く済ませようと、カフェに入ろうとしたんだけど…徹に止められた。
連れていかれたのは地下にある隠れ家的レストランだった。
いつの間にこんなとこ、見つけたんだろう?とふしぎに思いながらも、とりあえず中に入って、向かい合って座った。
私はノートを眺めている。
思わずにやけそうになる。
徹は勝手に注文してくれていた。
「で、何にやけてんの?」と徹は聞いてきた。
「インターン候補生をね…」と私が言うと、「へぇ、どの子?」と言ってきた。
何人かいる候補生の名前を挙げた。
「で、どの子推しよ?」といわれて、私は即答で翔さんを挙げた。
「この子でしょ!絶対てか、インターンじゃなくてウチに引き抜きたいくらいよ。メチャメチャタイプなのよ!!」と私が言うと、複雑そうに笑いながらも、
「わかる気がする…」と言ってくれた。
蒼介に似てる気がするのよね。私のセンスが間違っていなかったら、彼は決まりね。
「タイプって…顔じゃないよな?」といきなり意味わからない発言をされた。
まあ…そうね。顔もあるけど…。
「あの子、ウチには向いてないね。けど、お前のところなら合格なのか?」と徹は言ってきた。
当たり前でしょ。私の独断と偏見で選ぶんだから…タイプの子の方がいいでしょ!
爽やかな好青年よ?イケメンだし。
少しずれててぶっとんでる。最高じゃない!!
理解できないって顔ね。まあ…理解できないでしょうよ!!あなたには。
飛鳥なら完璧なフォローをしてくれるはずだわ。
龍や蒼介だって何となくわかるって言うと思うわね!!
私たちは食事を終え、会場に戻り、講壇に立つ。
気合いを入れ直して…講義を再開した。
といっても、午前中とやってることはまるっきり同じ。
同じ質問をし続ける。
けど中々思うような子は現れないわ。
ノートにチェックとチームわけのアルファベットを記入していく。
はぁぁ、なんかため息出ちゃいそう。
だって皆、答え同じようなものなんだもの。作ってるとしか思えない。
皆以上に私が疲れてしまったわ。
何とか終わったのは…夜7時を回っていた。
「明日の朝、チーム発表しますので。では、今日は解散。皆さんお疲れさまでした」と私は言うと、早々と会場を後にした。
うぅ、食欲もわかない。このままベットに転がりたいわ。
ダメダメ。メンバーの資料とか作らなきゃ…。
徹と歩きながら、何度かため息をついた。
そしたらいきなり徹が、「講師、資料はお作りしますので、原本を見せていただければ…」と言ってくれたので、私は徹にノートを渡してありがとうと言った。
部屋につくと、私は寝転がる。
私のノートを見ながら、さくさくとチームわけの資料を作成してくれている徹。
「ごめんね~」と声かけると、「俺はお前の補佐だからな。仕事をしてるんだよ」と優しく言ってくれた。
くそっ、不覚にもドキッとしてしまったじゃないか…。
うとうとしていると、「終わった~」と声が聞こえてきて、「お疲れさまー」と声をかけると、私のベットに添い寝?しながら「充電ね!」と言って私を抱き締めた。そしてそのあと、優しくキスされた。
徹ってこんなキャラだったかしら?
私、今疲れてるから…気にならないんだわ。徹にキスされてるというのに…
私はそのまま朝まで眠ってしまった。ナゼか徹の腕の中で。
翌朝ー目覚めは良かった。
「お先にシャワー入ったよー」と上半身裸の昨日と同じスタイルの徹が現れた。
私も慌てて起き上がるとシャワーを浴びた。
少し熱めのお湯が妙に染みた。
着替えてサクッと準備を整えた。
そして、二人で部屋を出た。朝食を取りながら今日の流れを話し合う。
そして会場に向かった。
私は講壇に立つと、資料を配り、
「このようなチームわけをしました。昨日の答えから、それぞれ、ABCDEFに分けさせてもらいました。最後に記入されている特別枠の方は、私が選ぶインターン候補生です。この方々は講義とは別に個人面談をさせていただきますのでご理解をお願いします」と私は告げた。
「では、本日より、講義を始めさせていただきます。まず今日は…Aの方だけ残り、皆さん退室を…」と私は言った
一チーム、30人前後に分けた。
A以外のひとは退室していった。
私は女子目線を意識して軽く、講義をした。手元の資料は徹が完璧に作ってくれた資料だ。
バカな私にも分かりやすい。
50分の講義はあっという間に終わった。
「皆さん、お疲れさまでしたー。今からのフリータイム存分に楽しんでね!」と私は付け加えて部屋に戻った。
部屋に戻った私、「どーする?今から…」と声をかけると、「俺ちょっと会いたい人いるから会ってくる」と言って部屋を出ていった。
私はどうするか悩みながらも持ってきたノートパソコンを眺めた。
そして、しばらくして、スマホを取りだし電話をかけた。
相手は飛鳥…。
はぁぁ、私重症だな。たった3日しかたってないのにもう気になる。
まぁ、蒼介と龍が気がかりで…。
けど…飛鳥いるしね。今は家かな~?とか考えてると、飛鳥は電話に出た。
飛鳥とくだらない話をするのはとても楽しい。
徹にキスされた話もついついしちゃった。
けどね、残酷なことに、オーナーから?とテンション上がった龍と蒼介横にいたらしく、筒抜けでバレちゃった。
なんて残酷な…早々とばれてしまったわ。
うかつだったわ。ついつい飛鳥には何でも話せちゃうから言っちゃうのよね。
もっと発言気を付けるべきだったと深く後悔した。
横で凹んでるであろう蒼介が目に浮かぶ。
龍は…代われとうるさくて、飛鳥がいいですか?と確認してくるので仕方なく代わった。
飛鳥は『蒼介さんと部屋で話してますので…』と横から聞こえたので、たぶんフォロー入れてくれるつもりだと思う。
いきなり刺すような刺々しさ全開だけどどこか優しい龍は私から全てを聞き出そうとしている。
答えたくないことの方が多い。
だってね、龍だって私のこと好きなんでしょ?
でも、龍は気持ちを抑えながら全てを聞き出そうとしている。
何でなの?辛くないの…?蒼介は辛くて逃げたのに…。
経験値の違いとでも言う気?
私は腹をくくってこの3日間の経緯を全て話した。
武信にキスされたこと、そのあとに徹にキスされたこと、昨日のこと…。全てを打ち明けた。
無言で聞いてる龍…。
耐えられなくなったのは私で…「なんか言ってよ!!」と思わず言ってしまった。
『…ゴメン…』と一言だった。
私は辛くなって話題を変えた。インターンの話だ。
龍もこれにはずいぶんと興味を示してくれている。
『クラブ名』、『名前(源氏名)』
『好きな女性のタイプ』
『好きな女性の仕草』
『好きな食べ物、嫌いな食べ物』
『将来の夢や目標』
『目指す人物』
『趣味』
の、計8項目。その答えを聞いて、私のノートにチェックを入れていった。
ありきたりな答えから、変わり種、偏屈回答まで様々。
自由に答えてくれてかまわないと言ったものの…インパクト大の回答まで飛び出した。
でかすぎる野望とか、夢とか目標が桁違い…そんな人も多いようで。
私には楽しくて仕方ない。
ある人に同じ質問をした。
『レイズ』と言うクラブで働く、『翔さん』だ。
回答は誰よりもずば抜けた独創性高いセンスを感じる。
そして、カリスマ性を感じさせる神々しいオーラ…なのに気取らない、爽やかな好青年。
私のタイプだった。
数時間続けて、「そろそろランチにしましょう!終わったら続きするからね~。それまで解散」と私は声をかけて早々に会場を後にした。
ランチは軽く済ませようと、カフェに入ろうとしたんだけど…徹に止められた。
連れていかれたのは地下にある隠れ家的レストランだった。
いつの間にこんなとこ、見つけたんだろう?とふしぎに思いながらも、とりあえず中に入って、向かい合って座った。
私はノートを眺めている。
思わずにやけそうになる。
徹は勝手に注文してくれていた。
「で、何にやけてんの?」と徹は聞いてきた。
「インターン候補生をね…」と私が言うと、「へぇ、どの子?」と言ってきた。
何人かいる候補生の名前を挙げた。
「で、どの子推しよ?」といわれて、私は即答で翔さんを挙げた。
「この子でしょ!絶対てか、インターンじゃなくてウチに引き抜きたいくらいよ。メチャメチャタイプなのよ!!」と私が言うと、複雑そうに笑いながらも、
「わかる気がする…」と言ってくれた。
蒼介に似てる気がするのよね。私のセンスが間違っていなかったら、彼は決まりね。
「タイプって…顔じゃないよな?」といきなり意味わからない発言をされた。
まあ…そうね。顔もあるけど…。
「あの子、ウチには向いてないね。けど、お前のところなら合格なのか?」と徹は言ってきた。
当たり前でしょ。私の独断と偏見で選ぶんだから…タイプの子の方がいいでしょ!
爽やかな好青年よ?イケメンだし。
少しずれててぶっとんでる。最高じゃない!!
理解できないって顔ね。まあ…理解できないでしょうよ!!あなたには。
飛鳥なら完璧なフォローをしてくれるはずだわ。
龍や蒼介だって何となくわかるって言うと思うわね!!
私たちは食事を終え、会場に戻り、講壇に立つ。
気合いを入れ直して…講義を再開した。
といっても、午前中とやってることはまるっきり同じ。
同じ質問をし続ける。
けど中々思うような子は現れないわ。
ノートにチェックとチームわけのアルファベットを記入していく。
はぁぁ、なんかため息出ちゃいそう。
だって皆、答え同じようなものなんだもの。作ってるとしか思えない。
皆以上に私が疲れてしまったわ。
何とか終わったのは…夜7時を回っていた。
「明日の朝、チーム発表しますので。では、今日は解散。皆さんお疲れさまでした」と私は言うと、早々と会場を後にした。
うぅ、食欲もわかない。このままベットに転がりたいわ。
ダメダメ。メンバーの資料とか作らなきゃ…。
徹と歩きながら、何度かため息をついた。
そしたらいきなり徹が、「講師、資料はお作りしますので、原本を見せていただければ…」と言ってくれたので、私は徹にノートを渡してありがとうと言った。
部屋につくと、私は寝転がる。
私のノートを見ながら、さくさくとチームわけの資料を作成してくれている徹。
「ごめんね~」と声かけると、「俺はお前の補佐だからな。仕事をしてるんだよ」と優しく言ってくれた。
くそっ、不覚にもドキッとしてしまったじゃないか…。
うとうとしていると、「終わった~」と声が聞こえてきて、「お疲れさまー」と声をかけると、私のベットに添い寝?しながら「充電ね!」と言って私を抱き締めた。そしてそのあと、優しくキスされた。
徹ってこんなキャラだったかしら?
私、今疲れてるから…気にならないんだわ。徹にキスされてるというのに…
私はそのまま朝まで眠ってしまった。ナゼか徹の腕の中で。
翌朝ー目覚めは良かった。
「お先にシャワー入ったよー」と上半身裸の昨日と同じスタイルの徹が現れた。
私も慌てて起き上がるとシャワーを浴びた。
少し熱めのお湯が妙に染みた。
着替えてサクッと準備を整えた。
そして、二人で部屋を出た。朝食を取りながら今日の流れを話し合う。
そして会場に向かった。
私は講壇に立つと、資料を配り、
「このようなチームわけをしました。昨日の答えから、それぞれ、ABCDEFに分けさせてもらいました。最後に記入されている特別枠の方は、私が選ぶインターン候補生です。この方々は講義とは別に個人面談をさせていただきますのでご理解をお願いします」と私は告げた。
「では、本日より、講義を始めさせていただきます。まず今日は…Aの方だけ残り、皆さん退室を…」と私は言った
一チーム、30人前後に分けた。
A以外のひとは退室していった。
私は女子目線を意識して軽く、講義をした。手元の資料は徹が完璧に作ってくれた資料だ。
バカな私にも分かりやすい。
50分の講義はあっという間に終わった。
「皆さん、お疲れさまでしたー。今からのフリータイム存分に楽しんでね!」と私は付け加えて部屋に戻った。
部屋に戻った私、「どーする?今から…」と声をかけると、「俺ちょっと会いたい人いるから会ってくる」と言って部屋を出ていった。
私はどうするか悩みながらも持ってきたノートパソコンを眺めた。
そして、しばらくして、スマホを取りだし電話をかけた。
相手は飛鳥…。
はぁぁ、私重症だな。たった3日しかたってないのにもう気になる。
まぁ、蒼介と龍が気がかりで…。
けど…飛鳥いるしね。今は家かな~?とか考えてると、飛鳥は電話に出た。
飛鳥とくだらない話をするのはとても楽しい。
徹にキスされた話もついついしちゃった。
けどね、残酷なことに、オーナーから?とテンション上がった龍と蒼介横にいたらしく、筒抜けでバレちゃった。
なんて残酷な…早々とばれてしまったわ。
うかつだったわ。ついつい飛鳥には何でも話せちゃうから言っちゃうのよね。
もっと発言気を付けるべきだったと深く後悔した。
横で凹んでるであろう蒼介が目に浮かぶ。
龍は…代われとうるさくて、飛鳥がいいですか?と確認してくるので仕方なく代わった。
飛鳥は『蒼介さんと部屋で話してますので…』と横から聞こえたので、たぶんフォロー入れてくれるつもりだと思う。
いきなり刺すような刺々しさ全開だけどどこか優しい龍は私から全てを聞き出そうとしている。
答えたくないことの方が多い。
だってね、龍だって私のこと好きなんでしょ?
でも、龍は気持ちを抑えながら全てを聞き出そうとしている。
何でなの?辛くないの…?蒼介は辛くて逃げたのに…。
経験値の違いとでも言う気?
私は腹をくくってこの3日間の経緯を全て話した。
武信にキスされたこと、そのあとに徹にキスされたこと、昨日のこと…。全てを打ち明けた。
無言で聞いてる龍…。
耐えられなくなったのは私で…「なんか言ってよ!!」と思わず言ってしまった。
『…ゴメン…』と一言だった。
私は辛くなって話題を変えた。インターンの話だ。
龍もこれにはずいぶんと興味を示してくれている。