伝説の女~元No.1ホスト
私たちはそのあとの食事は気分悪く終わってしまった。
私たちは嫌悪モード全開で部屋に戻った。
私はベットに座ると、タバコを吸いながら貧乏ゆすりを始める。
たまに奇声を発してる。
けど…見事にそう無視してくれる徹。
コイツ、中々いい度胸してるぜ。
ふといきなり抱き締められた。
「ゴメン…悪かったよ…」なんて言ってきた。
もしかして…空気に耐えられなかった?
「私もごめんね?」と言うと、後ろからタバコを奪われた。
灰皿にタバコを入れて火を勝手に消してくれちゃう…
けど…私はナゼか押し倒されている。
はぁ?この勢いでやる気?
「なーに妄想してんの?抱かねぇって!俺は自分の女にならねぇやつをむやみに抱かねぇ!」と徹は言った。
えっ、嘘…?!
そんなタイプだったんだ…ってマジでいってんの?
「そう、キスは出来るのに?」と私が嫌みっぽく言うと、強引に唇を奪われた。
「…ん、ん、うー」私は息苦しくて声にならない息だけが漏れる。
「俺に惚れさせる魔法はどーやらお前には通用しないみたいだ…」そう言って徹は私から離れた。
けど…私はナゼか硬直して動けない。
「自分の気持ち大事にしなよ。いつまでも弟一番なんて言ってないでさ」と徹は言った。
そっか…私。
飛鳥を一番だとずっと想ってきたんだね。
恋愛とか…結婚とか考えなかったな。仕事を口実にしてたけど…考えるのはいつも飛鳥だったな。
飛鳥と比べてた。そりゃ、恋愛も出来ないよね…。
徹はその事に気づいてたんだ…。
私は改めて、徹に気づかされた。ブラコンだって。
「…徹…」と私が呼ぶと、
「どした?そんな上目使いな声出して…」と言われた。
いつもと変わらないつもりだった。
なのに徹からすれば、少しエロく聞こえたらしい。
そして、「まだやめて欲しくなかった?」何て言ってくる。
相変わらずのチャラさMAX発言。
けど…これを聞けると私はナゼか安心する。
変わらない徹が嬉しいし。
「ちがーう。けど…ありがと…」と私は言った。
優しく頭を撫でられた。
「さてと、俺は先寝るから…」そう徹は言うと、ホントに自分のベットで眠ってしまった。
疲れてたんだね…相変わらずキレイな顔して…
なんて私は寝てる徹をしばらく見ていた。
そしたら段々眠くなってきちゃって…私はそのまま、徹の横に寝てしまった。
気づけば朝になっていた。
「おはよ」ってナゼか横になったまま私を見ていた。