ほんとのキミを、おしえてよ。


「うん、そうしてください!

じゃ、またあしたね!」


「また、明日」


荷物をしょい直し、手を振って歩き出す。


五十嵐くんも風邪うつんないといいけどな。なんて思いながら

3mくらい進んだところで、私は1つアイディアが思いついた。


振り返って五十嵐くんを見ると、家の鍵を開けてる最中。


よし。いける。

「五十嵐くーーん!落とすなよー!」


運動神経抜群の五十嵐くんが落とさないことを見越しての言葉。


自分用に買った栄養ドリンクをポーンと投げる。

ビンは投げたらものすごく危険だよ☆

例え私に憧れても、良い子も悪い子もマネはしないでね!


「あ、!?っと」


五十嵐くんは突然のことに驚きながらも、危なげなくキャッチ。

< 104 / 348 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop