ほんとのキミを、おしえてよ。
「さっすがー!ナイスキャーッチ!
いくら完璧超人だからって、体の細胞まで完璧なわけはないんだからね!風邪がうつらない保証はないし!
ちゃんと、それのんで栄養つけるんだよー!」
細胞まで完璧だったら、それは本当に宇宙人だね。
もはや不死身じゃないか。
「え、でも」
「ちなみに返品不可なんで!
じゃーね!」
何か言いたげな五十嵐くんに、
私はくるっと背を向けてさっさと帰る。
あのまま会話しててもどうせまた、中村さんに悪いよ。とか言われるだけだしね。
まったく。素直に受け取ってくれればいいのにね。
と思いながら道路の端を進んでいく。