ほんとのキミを、おしえてよ。
「お主……!それはもしや、王子様のあんなことやこんなことを覗き見してしまう、そういう魂胆か!」
「そうでござりまする。皆が知らない王子様のあんなことやこんなことをこっそり見てしまうのだよ」
お互いにニヤリと笑う。
道ゆく人からしたらかなり怪しい奴らだと思う。
「ほー!なんとも羨ましいぞ。
お供させていただこう……と言いたいとこほだが。
あいにく私にはそんな勇気は持ち合わせていないのでね。
君に託すよ」
がっしりと手を組んで頷く。
真紀氏の遺志は私が継いだ!
全力で取り掛かることを、今ここに誓おう。
「おう!任せたれ!」
ドンっと胸を張って真紀と別れる。
今度の向かう先は花那ちゃんの席。