ほんとのキミを、おしえてよ。
というわけで、まずは
五十嵐くんを尾行してみよう!!
五十嵐くんにつけてることバレるといけないから、隠れながら慎重にね。
「さ!花那ちゃんも隠れて」
振り返って小声で花那ちゃんに話しかける。
見つからないように尾行するのってなんだかドキドキするな。
ストーカーとかしちゃう輩はこういう気分が好きなのかね?
なんて考えながら、五十嵐くんをコソコソとつける。
「あの、有紗ちゃん?
移動教室はみんな同じ場所に行くから隠れてつけなくてもいいと思うよ?」
「ハッ!確かに!花那ちゃん頭いいね!」
私が五十嵐くんの後つけてても何も怪しくないじゃないか!
「だ、大丈夫かなあ?」