ほんとのキミを、おしえてよ。


一応、花那に漫画の題名聞いたら、ちょうどその漫画隣の席の女子が持っててさ、一巻だけ読ませてもらったんだよ。


漫画の内容からして、有紗ちゃんは柊の裏の顔が見たいんだろうなーって思って今の計画思いついたわけ。

ドッキリ要素は十分だったろ?面白かった?」


ニヤリと笑う晴仁くんはそれはそれは楽しそう。


だけど、


「あの、晴仁くん」


「なーに?そんな怪訝そうな顔して」



いろいろ気になるところはあるけどとりあえずは、

「晴仁くん、あの少女漫画読んだの?」


「は?」


「だって話聞く限りそうでしょ?

少女漫画といい、花那ちゃんの誕プレといい、もしかして晴仁くん趣味がそういう感じ?」


晴仁くんと目を合わせて沈黙すること約3秒。

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