ほんとのキミを、おしえてよ。
「いやいやいや!なんでそうなんだよ!
有紗ちゃん、今の話聞いてた!?」
すごい勢いでツッコミが飛んできた。
「もちろん、聞いてた聞いてたー」
「有紗ちゃん、着眼点違うよ!しかもそれ棒読みだから!」
私の肩をブンブンと揺らす。
わー、晴仁くん必死ー。
人が焦ってると自分は冷静になれるって本当だね。
「ふはっ!さっすが、中村さん。注目する観点が違うわ、あはは!」
あれま、こっちでは五十嵐くんがめっちゃ笑っておりますよ。
五十嵐くんがそこまで笑うなんて珍しいね。
イケメンの屈託ない笑顔がこんなに眩しいとは。
例えるなら漫画でキラキラトーンはられてる感じ?
もうね、見るものすべてを惹きつけて離さないよ。
もし、真紀とか王子様ファンクラブの子が今ここにいたら失神して倒れてんじゃない?