ほんとのキミを、おしえてよ。



「人名出すとリアル感増すよなー。面白かった?」


「いや、面白くはないでしょ!冷や汗かいたわっ!」


私が冷や汗かいたのなんて中学生のときに携帯をトイレに落っことしたときいらいなんだからね!


「中村さん、本当ごめんな?」


あう……

五十嵐くんにそんな困り顔されちゃうと、許さない!とは強気になれない。


元はと言えば私がストーカーなんてしてるからいけないんだし。


「大丈夫デスわ、気にしておりませんので、オホホホ」


なんだの喋り方。

私はどこの金持ちだ。



……お二人さん、笑いこらえるならもっと上手くやりましょう。


「っふはーー。
ちなみに幼なじみで親友の俺から言わせると柊ほど裏表ない人見たことないね」


一応は笑いに耐え切って息を吐き出してから、そう教えてくれる。


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