ほんとのキミを、おしえてよ。
「あの、忘れていたら申し訳ないんですけど、どこかでお会いしたことありますか?」
本気で申し訳なくなったから敬語。
「あ、いえ。お会いするのは初めてです!」
ん??ますますわけがわからない。
ついつい眉間にしわが寄ってしまう。
「あ、申し遅れました。私、五十嵐 美羽っていいます!」
そんな私とは対照的にニコニコと自己紹介をしてくれる五十嵐美羽ちゃんという名の女の子。
ん?五十嵐……五十嵐?
「あ!!」
そうだ、五十嵐くんだ!この子、五十嵐くんに似てるんだ!
「ってことは、五十嵐くんの妹さん?」
「はい!」
謎が解けた!
なるほど、妹さんね!そりゃあ似てる訳だ。
五十嵐くんといいこの子といい、本当美形兄妹だわ。羨ましい!
やっぱり私あの辺に住みたい!!
って、あれ?それにしても、どうして妹さんが私のこと知ってるんだ?