ほんとのキミを、おしえてよ。
ざっとこんなもん?
しっかし、実の妹に弱点聞いて、嫌いな食べ物答えられる五十嵐くんっていったいなんなんだよ。
まったく、末恐ろしいわっ!!
そうだ!明日にでも、五十嵐くんにカリフラワーの差し入れしよう。
地味な嫌がらせだよね。
「そのノートなんですか?」
美羽ちゃんは不思議そうな顔で首を傾げる。
「見る?」
「王子様、の……弱点ノート?
あ!もしかして王子様ってお兄ちゃんのことですか?」
「そうそう!なんてったってあだ名が王子様だかね、五十嵐くんは」
「読んでもいいですか?」
「もちろん。対したこと書いてないけどね」
一ページ目からゆっくりと読んでいく美羽ちゃん。
読んでは時々クスッと笑う。
実の妹に読まれてると思うと、なんだか照れますなあ。