ほんとのキミを、おしえてよ。
「ふうーー、着いた着いた♪」
「ありっはぁ、ふぅーー……はあ。
有紗ちゃん走るの速いよー!」
肩で一生懸命に息をしながら、ふうっと深呼吸をする花那ちゃんはかわいさMax。
「でも、間に合ったよー♪」
「うーん、確かにそうだよね!
有紗ちゃん、ありがとう」
そう言って私にニコッと微笑んで、どれにしよう?とノートを選び始める。
私の心は幸せでいっぱい。
花那ちゃんからありがとうって言われた……!
私、生きてて良かった!!
と、昇天しそうな私に花那ちゃんが近づいてくる。
「有紗ちゃん、どのノートがいいかな?」
うーん、そうだなあ。花那ちゃんならどんなノートでも似合うけど……
「現国だっけ?」
「そうだよー」