ほんとのキミを、おしえてよ。

うーん、心変わりね……

やっぱり、それはどう考えたってあり得ないでしょ！


「晴仁くんに限ってそれはないと思うんだけどなぁ。
だって、あの人花那ちゃんのこと大好きすぎて私に嫉妬してくるくらいだよ？」


何度晴仁くんに、花那ちゃんとのデートを妨げられたかわからないし。

せっかく女子会開こうとしても開けないじゃないか。


けれど、私がそう言っても花那ちゃんの顔は晴れないままで。


「私もね、そう思ってたの。ちゃんと、両想いだって自信あった。

で、もね……ぅ、っひく」


ついに、泣き出してしまった花那ちゃんをそっと抱きしめる。


「花那ちゃん……大丈夫、だよ。ちゃんと聞くから？ね、話して？」


晴仁くんはこんな可愛い彼女を泣かすなんてなんてことをするんだ。

これで本当に浮気してたら許さないからな。と、花那ちゃんを慰めながら一人で闘志を燃やす。