ほんとのキミを、おしえてよ。



「それからね、今日学校に行ったら……私と晴くんが別れたって噂になってて。狙っちゃおうかなって言ってる子いっぱいいて……あんなかわいい子に言い寄られたら晴くん、絶対心移り、しちゃうもん」


ぽろぽろと涙を流す花那ちゃん。

晴仁くん、マジでなにしてくれちゃってるの?

彼女に自信つけさせるどころか喪失させてるじゃん。

もう、お空に輝くキラキラ星になったほうがいいんじゃないかしら?


「花那ちゃん、もっと自分に自信持って?大丈夫、花那ちゃんはめっちゃかわいいから!私が保証するしっ!
クラスの子にかわいい子ランキングで集計とったら余裕で神セブン入りだから、ね?」


って私が言ったら、ふふってかわいらしく微笑む花那ちゃん。


「ふふ、神セブンってなに〜。ふふっ、有紗ちゃんはやっぱり優しいな。


ちょっと元気でた。ありがとう、有紗ちゃん。
教室、戻ろっか」

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