ほんとのキミを、おしえてよ。


「かくかくしかじか、それで花那ちゃん落ち込んでてさ。しかも2人が別れたって噂も広がってるらしく、あの状況になってるんだと思う」


花那ちゃんの席の状況を指差す。


「晴が浮気?それは……あり得ないな」


うん、と頷いてキッパリ言った五十嵐くん。

やっぱり、あり得ないんだよね。


「けど、部屋の中に入れるってことは相当仲良いってことか?晴もなにやってんだか。

あ、そうだ。今日の放課後に晴のバイト先行ってみようか。俺と中村さんと花那で」


おお、さすが五十嵐くん!!ナイスアイディアっ!

「それ、いい!!
花那ちゃんには晴仁くんのところに行くことは言わないでおくね」


今の状態で晴仁くんのとこ行こうって言っても、花那ちゃんは多分ついてきてくれないからね。

本当は騙すようなことはしたくないけど、今回ばかりは仕方ないよね。


「晴仁くんもあの状況見て嫉妬でもなんでもすればいいんだ」


男子に囲まれてる花那ちゃんの方をみる。

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